VE Day 75 (ヨーロッパ戦勝記念日75周年)
今日2020年5月8日はVE Day 75、すなわち、ヨーロッパにおける第2次世界大戦の75周年の戦勝記念日、Victory in Europe Dayです。
1945年5月8日、連合国に対するドイツの降伏が発効し、ヨーロッパにおける戦勝が確定しました。通常ならば5月の第一月曜日(今年は5月4日)が英国の休日、Early May Bank Holidayのところ、今年はこの記念日の5月8日金曜日に変更されました。
本来なら初夏の三連休、盛大な各種行事が催されたのでしょう。
けれど、コロナウイルス対策による外出制限の真っ最中です。
午前11時の黙祷等、式典は少人数でソーシャルディスタンスを守って行われました。
https://www.bbc.co.uk/news/uk-52568143
街中ではユニオンジャック等を飾った家、教会などが見られ、裏庭でパーティーをする光景もありました。
BBC Oneでは五つの特別番組が編成され、夜20時からの番組ではバッキンガム宮殿の前庭を舞台に、音楽、歌、ダンスを挟みながら、戦争時の映像、当時を知る人たちの談話等で往時を振り返り、今を祝福しました。
そして女王陛下のビデオスピーチが放映されました。
一月前のコロナウイルス禍に対するスピーチと同様、"We will meet again."をキーワードにして、国民に対する愛情を感じるものでした。
エンディングは、戦争時の愛国歌でもあった"We will meet again."を、当時のVera Lynnの映像と、現在の様々な人たちの映像を組み合わせて流していました。
苦しい戦いを乗り越えた戦勝国ならではの、そして同様に、戦後で最も厳しい状況を乗り越えようという姿を見た気がしました。
個人的には、BBCの人気番組、Strictly Come Dancingで活躍したAntonとAljaz & Janette (夫婦なので2m離れなくてもOK)のパフォーマンス、"Social Distancing Orchestra"とも呼ばれながら広く間隔をあけて演奏する楽団が面白かったですね。
ただし、このVE Day時点でも、極東では日本と連合軍の戦いが続いており、凄惨な沖縄戦の真っ最中でした。イギリス海軍も参加しており、特別攻撃隊による死傷者も出ていたのです。