イギリスのロックダウン緩和(イングランドだけ少しずつ)
Boris Johnson首相が、5月10日19時からのTV会見で英国のロックダウン緩和の方針を示しました。
まず、外出制限を単に終了すべき時機ではなく、さらにコロナウイルスをコントロールすべきであることを述べ、その後に以下の規制緩和を示しました。
(1) 在宅勤務できない職業(建設、製造業等)は、明日(5/11)からの出勤を推奨する。ただし、通勤には公共交通機関を避ける必要がある。
(2) 水曜日(5/13)から、戸外での運動の回数を無制限とする(従来は一日1回)。日光浴もでき、車で移動してもよく、スポーツも可能。ただし、同居の家族だけで。
この緩和はEnglandだけに適用され、Wales、Scotland、Northern Irelandには適用されません。だから、この記事の冒頭の英国は文字通りのEnglandなのです。
さらに、コントロールができた場合は、以下のステップを取りえるとしました。
(3) 早ければ6月1日から、商店と小学校を再開できる。詳細は後日ガイドラインを示す。
(4) 早ければ7月から、一部のサービス業と公共施設(some of the hospitarity industry and other public places)を再開できる。
(注: 和訳、要約は修正するかもしれません→しました)
一昨日のWalesの発表からも限定された内容になるとは予想していましたが、まだまだ厳しい状況です。
とはいえ、コロナウイルス禍の第2波が来ては元も子もありませんから、やむを得ないでしょう。
噂されていたマスク着用の義務化はありませんでした。Scotlandではマスク着用を推奨しています。
また、すべての空路で英国に入った人を隔離する施策も示されています。日本を含む各国では当然のように行われているこの対策を、今頃、じゃなかった、5月末から始めるというのは何なんでしょうかね。駐在員の業務には影響が甚大なので、明日から検討するという詳しい内容が気になります。
そういえば、Walesで許されたガーデンセンター(園芸店)の再開はなかったですね。ステイ・ホームで、我が家のイングリッシュガーデンを手入れする時間をたっぷり持つ人たちにはガッカリだったでしょう。
昨日の土曜日は穏やかに晴れ、お昼には25度程度まで上がり、公園には禁止されている日光浴やピクニックを楽しむ、どう見ても同居家族ではないグループあちこちで見られました。ビール飲んだり…
そんなんだから、政府も頑なにならざるを得ないんだよ!
今日の日曜日は強い北風に変わり、急に冷え込んで14度に。人出もまばらになって、どうせなら、昨日からこうであってくれればよかったのに…
(公園の注意書き。健康のための運動はよいが、日光浴、ピクニック、バーベキューはダメ!)
(下記の首相声明を参照して、記事を修正しました)
https://www.gov.uk/government/speeches/pm-address-to-the-nation-on-coronavirus-10-may-2020