人種差別への抗議行動 in ロンドン
6月2日、在英日本大使館からEメールが届きました。
タイトルは「『米国における黒人男性の死亡事件』に対する抗議活動についての注意喚起」。
「米国における黒人男性の死亡事件」に対する抗議活動についての注意喚起 | 在英国日本国大使館
下記の記事で取り上げた、アメリカのジョージ・フロイド氏の事件への抗議活動がロンドンでも5月31日に行われ、数千人が参加し、その際に警備・規制の警察官への暴行、逮捕者が出たことを知らせ、安全確保に努めるように促す内容です。
アメリカでは抗議行動がエスカレートして暴動になったケースもあるので、この注意喚起は当然ですが。
そのEメールで今後の計画に挙がっていた抗議行動の一つが、6月3日にハイド・パークで行われました。以下はその報道から。
主催者は千人程度を予想していたようですが、実際には参加者は数千人(1万5千以上とも)となり、ジョージ・フロイド事件への抗議と、人種差別反対の声を上げました。
スターウォーズ新シリーズのフィン役で知られるジョン・ボイエガさんもスピーチを行い、ときに涙しながら力強く「黒人の命はいつだってずっと大切なんだ (Black lives have always mattered)」と訴えるとともに、これが平和的な行動であるよう呼びかけました。
その後、約2千人がビクトリア駅、ウェスト・ミンスターへと行進しました。
今回の抗議行動は概ね平和的だったようです。首相官邸のあるダウニング・ストリートで警察との間で衝突があったり(13人逮捕)、オーストラリアのTV取材チームが襲われる等もありましたが。
上記ニュースの写真を見ればわかる通り、黒人以外の参加者も多く、人種差別への問題意識が広く共有されているように見えます。
また、抗議行動はロンドンのみならず、バーミンガム、ノーザンプトン他でも生じています。
ロンドンでは、さらに6日に国会議事堂前、7日にアメリカ大使館前で抗議行動が計画されていますが…
これは、3日にロンドン、イーリングの公園に書かれていた"Black Lives Matter"のメッセージです。
そしてその近くに描かれていたのがこちら。
この二つが共存しているような、平和的な抗議行動であり続けてほしいと願っています。