人種差別への抗議行動 in ロンドン (その2 6/6国会前広場にて)
"Black Lives Matter"を合言葉にした、ジョージ・フロイド事件と人種差別への抗議行動がロンドンでも続いています。下記の記事で取り上げた6月3日に続いて、今日(6/6)は国会議事堂前で実施される計画が事前に知らされていました。
国会前の広場は、その名もパーラメント・スクエア(Parliament Square)。その13時ころの状況がこれです。
(右後方が国会議事堂{Houses of Parliament}、工事足場で覆われているのが改装中のビッグベン{Big Ben}、左側にチャーチルの銅像)
こちらはその前の12時過ぎの様子。のんびりした感じで人が集まっていて、警察官もゆっくり見回っています。多くが20歳台位の若者です。黒人は半分もいないように見えました。社会主義グループがプラカードやビラを配っていました。
警備の騎馬警察。
白人も多く参加しています。
と、陽気なパーカッションがきこえてきました。ノッティング・ヒルのカーニバルで聞くジャマイカのリズム!
人々が自作のプラカードを手にぞくぞくと集まってきます。"Black Lives Matter"以外にも多様なメッセージが見られます(別記事で書くつもり)。多くの人がマスクを着用しているのは、コロナウイルス前のデモと違うところ。
(似顔絵の右はジョージ・フロイドさん。左はベリー・ムジンガ{Belly Mujinga}さん=ロンドン・ビクトリア駅で勤務中にコロナウイルスに感染しているという男に唾を吐きかけられ、感染後死亡した黒人の駅職員。)
ソーシャルディスタンスを取れなくなってきたので、退避しました。ロンドンの警察はこの集会をコロナウイルス対策違反としています。
用事がある上、天気が崩れてきたので自転車に跨って帰りましたが、対向して多くの若者たちが小雨の降る中、広場に向かっていきました。誰もかれも、普通の人達で、コンサート会場に向かっていますという感じです。段ボールのカードを持っているのを除けば。
ニュースでは参加者数を、おなじみの何千もの(thousands of)と表現していましたが、この広場周辺の道を埋め尽くす勢いだったようです(以下、TV映像はSky Newsから)。
抗議行動は今回も概ね平和的に行われ、多くは夕方(といってもサマータイムなのでまだかなり明るい)に解散したようですが、一部は首相官邸のあるダウニング・ストリートや官庁街のホワイトホールで警官隊と衝突したとのことです。騎馬警察の馬が驚いて暴走して混乱したり…
現時点(23時過ぎ)、まだホワイト・ホール付近でにらみ合いが続いているらしいのですが、平和的に終了してほしいものです。
(追記: この日、27名もの警察官が負傷しました。内1名は暴走した馬から落馬して骨折した女性警察官です。逮捕者14人。)
こちら、郊外に帰ってきたところ。交差点でプラカードを掲げた若者たちと、それに多くの車がクラクションで答えているのを見かけ、声をかけて撮らせてもらいました。
その側の公園で集会が行われていました。
こんな小規模の集会もあちこちであったのでしょう。
マンチェスター、カーディフ、レスター、シェフィールド等イギリスの各地でも行われています。
人種差別反対の意識が極めて広く共有されていることを、さらに実感した日でした。