金目のものはありません (閉店中の自己防衛)
前の記事で再開した、または再開準備中のお店の表示を紹介しました。
でも、閉店中のお店では荒らされないように、こんな表示も見られます。
"No cash is left on site." 「ここには現金は残していません。」
"No cash has been left on these premises." 「こちらの店内には現金は残されていません。」
"CCTV is in operation in this store." 「当店では監視カメラが作動しています。」
(CCTV = Closed-Circuit Television、放送用ではない特定の回線に接続された監視カメラ)
"Staff living on premises." 「構内にスタッフが居住しています。」
('premises'は複数形で'the building and land occupied by a business'「業務用の建物と敷地」。単数の'premise'だと'a statement or idea forming the basis for a theory or argument'「理論や議論の基礎となる言説や考え方」すなわち「前提」と、意味が大きく異なります。「敷地」の用法は土地の権利書の前書きからきているようです。)
"No cash. No valuable Items. Only PASSION (a lot)." 「現金なし、貴重品なし、あるのは(いっぱいの)情熱だけ」
なかなか洒落てますね。
"Donations must not be left outside this store." 「このお店の外に寄付の品を置いてはいけません。」
これは逆パターンです。閉店中の慈善団体(Oxfam)のお店の前に衣類などの寄付を置いていかないでというもの。
シャッターを閉めたり、窓ガラスを板で覆ったり布を張って中を見えなくするなど、自己防衛に努めるお店が見られます
ときにはガラスが割れたままのお店を見かけることがありますので、あの手この手の対策も重要です。
なお、今日もロンドン中心部では人種差別抗議活動があり、大部分は平和的に行われたものの、一部での警察との衝突は先週よりもエスカレートしています。
※補足:警察と衝突したのは右翼グループで、人種差別抗議行動に反対、または混乱させてやろうという意図を持っているようです。
でも、それらのエリアを外れれば、街中も郊外も平和そのものです。
まだコロナウイルスの脅威が居座っているものの、夏至が近づいて、一年で最も屋外を楽しめる時期ですから。
この下の写真、サマータイムの午後8時過ぎの公園です。