倫敦月/アラビア月

英国ロンドンとUAEドバイでの生活と見聞きしたこと、訪れた場所などのことを…

"The heat is on" 熱く/暑くなってきたぜ!

暑い! イギリス南部は今年一番の暑さに見舞われています。

ロンドンは6/23が29℃、6/24が31℃、今日6/25が32℃と暑さが増してきています。

 

イギリスでは私のいるフラットも含めて、クーラーのない家が未だに普通です。

'Air-Conditioned'「冷房あります」が、パブやレストランの看板に見られるほど。

でも、ロックダウンでパブもカフェも店内での飲食は不可。ショッピングは人数制限で入店まで外で行列の上、店内での長居は迷惑。学校は完全には再開されておらず、図書館や他の公共施設も閉鎖中。

 

となれば、公園や水辺に人が向かうのも無理ないよ、と皆思うのかもしれません。

新聞、TVニュースはビーチの人込みを映してソーシャルディスタンスが取られていないと報じ、マット・ハンコック保健相はビーチの閉鎖もできると警告しています。

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(Left: Evening Standard 25/June/2020, Right: Metro 25/June/2020)

 

右の見出し、"Two Centi Metre rule."「(ソーシャルディスタンス)規則は2センチメートル」には笑いました。"Corona Virus Crisis"「コロナウイルス危機」のロゴが心配にさせます。

左の見出しは、"The heat is on"「さあ、熱くなってきました」。

辞書的には'heat'の第一の意味は"the quality of being hot"「熱くなっているという性質」なのですが、こんな意味もあります。 (Oxford Learner's Dictionary)

"pressure on somebody to do or achieve something"「なにかをしなければ/達成しなければならないという精神的圧力(プレッシャー)」

"The heat is on now that the election is only a week away."「選挙までわずか一週間なので、もうプレッシャーだ。」

他のオンライン辞書でも、締め切りが近いとか、仕事が本格的になってきたとか、かっかと燃えてくる例文が載っています。

見出しは、本格的な暑さが到来して、じっとしていられない=ステイ・ホームなんてやってられないという感じでしょうか。

 

グレン・フライ(Glenn Fry)の"The Heat Is On"というヒット曲もありました。

エディー・マーフィーが刑事を演じるアクション映画、『ビバリーヒルズ・コップ』(1984年)の主題歌です。

"The heat is on, on the street. Inside your head, on every beat."

「さあ熱くなってきただろう?通りにいるのに。頭の中でドキドキする度に。」

意中の女性を追い求める男性の気持ちと、映画で犯人を追いつめる刑事のイメージを重ねています。

 

ロンドンのテムズ川も涼を求める人達の人気スポットで、クルージングや、カヌー、スタンドアップ・パドル・ボードを楽しむ人たち、河畔でビールを傾ける人達が見られました。馬の水浴びも (笑)

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テムズ川には予想外に水温が低いところや速い底流があって危険なので、泳がないでとロンドン警察は警告しています。昨年も何人も犠牲者が出てしまいました。 

 

こんな水上歩行みたいな芸当ができれば別ですがね。