倫敦月/アラビア月

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お買い物でもフェイスカバー (イギリスのマスク着用義務拡大)

コロナウイルス対策として、今日(7/24)からイングランドでは買い物の際は店内でマスク等のフェイスカバー着用が義務付けられました。違反者は100ポンドの罰金です。

バス、地下鉄等の公共交通機関では6月15日から着用が必要でしたが、それが買い物等に拡大されたということです。

pink-supermoon.hatenablog.com

 

規則はこちらで通知されています。

www.gov.uk

 

着用が必要な場所は、"enclosed public spaces – including shops, supermarkets, shopping centres and transport hubs"「屋内の公共の場所 - 店舗、スーパーマーケット、ショッピングセンター、公共交通施設」です。

今日出かけたときにショッピングセンターの店舗やバス等を見てみると、皆フェイスカバーをしていましたし、スーパーマーケットの前で「マスクがない」からとグループの一部が入店しなかったのを見かけました。

(ショッピングセンターにて)

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着用が必要なのは'face coverings'なのですが、ここでは「フェイスカバー」としています。

その説明は、"for example, a fabric covering, scarf or bandana – that covers the nose and mouth"「例として、布のカバー、スカーフやバンダナで、鼻と口を覆うもの」としています。だから、マスクには限定されないのですが、やはり日本のニュースでは「マスク」と書いているものがあります。

驚いたことに、上のリンクの政府の通知には'mask'「マスク」の語が使われていません。

辞書の第一の意味は、'mask' = "something that you wear over your face to hide it, or to frighten or entertain other people" 「隠すため、または人を怖がらせたり楽しませたりするために顔の上に着けるもの」ですから、これですね。

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あるいはこちら (笑)

youtu.be

 

日本でお馴染みのマスクは'surgical (face) mask'「手術用マスク」、あるいは'medical (face) mask'「医療用マスク」でした。

さすがに、コロナウイルス流行後は'Face Mask'だけでこれを指すことが普通になっていますが。

 

街で見てみると、半分以上は不織布のマスクを使っているようです。多くは水色で、黒もかなりいますが、白はほとんど見かけません。たまに白がいたと思うと日本人っぽかったり。

布製のマスクでは黒が多い印象ですが、派手な色や柄の入ったマスクを着けた女性もよく見ます。

日本政府が採用したという白くて小さいガーゼマスクは見ませんね…

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なお、こちらは最近のイギリスのニュースを騒がせているジョニー・デップ、アンバー・ハード元夫妻の法廷闘争( The Sunを名誉棄損で訴え)。黒のバンダナと赤いスカーフと洒落ています。

www.thesun.co.uk

 

このフェースカバー着用は、11歳未満の子供や健康上の制約でマスクが付けられない人は免除されます。

また、下記の場所は除外されています。

  • eat-in restaurants and pubs (店内で食事ができるレストラン、パブ)
  • hairdressers and other treatment salons (理容店、美容サロン)
  • gyms and leisure centres (ジム、レジャーセンター)
  • cinemas, concert halls and theatres (映画館、コンサートホール、劇場)

 

ここで、飲食店でテイクアウトができる場合はどうするのということになって、昨日まで政府内でも決まっておらずに混乱していましたが、テイクアウトの場合はフェースカバーが必要ということに落ち着きました。

テイクアウトとイートインの両方ができるところも多いので現場は困っているようですが…

 

と思っていたら、今日の夕刊、Evening Standard紙はチェーン店のカフェの一部店舗では、テイクアウトでもフェイスカバーなしを認めていたと報じていました。

Ealing BroadwayのCaffe NeroとPret A Mangeではイートインとテイクアウトを別の列にしていたということですが、テイクアウトでもフェイスカバーをしない人が結構いた模様。

South EalingのCostaでフェイスカバーなしでテイクアウトした人が"a victory for common sense"「常識のための勝利」と言ったとか、Ealing BroadwayのCaffe Neroで「フェイスカバーがなくても誰からも注意されなかったよ」と言ったと記事になっています。それも、実名と年齢付きで。

概ねルールは守られているようですが、境界線で反骨精神を発揮する人もいるあたりがイギリスっぽいなと思うのです。