イートアウトtoヘルプアウトは実に簡単 (イギリス版Go to イート?)
イギリスの外食産業支援策、"Eat Out to Help Out"が始まって半月が経ちました。
この制度は登録されたレストラン、カフェ等での飲食費の半分を一人当たり最高10ポンド(約1400円)まで政府が補助するというものです。8月の月・火・水曜日のみ有効で、お酒は対象外です。
外食(Eat Out)して、お店を助けましょう(Help Out)。半額は政府が持つから、半額は皆さんで出してねといったところ。
この間、2回利用してみましたが、利用方法は実に簡単でした。支払い時に割引済みの料金が示されて、その金額を払うだけ。
このアラブ風カレーとマンゴージュースで12ポンドのところが6ポンド(約840円)に。(デフレが続いた日本と比べると元が高いのですが…)
このホットチキンサンドとアイスコーヒーも同じく12ポンドが6ポンドに。
事前予約とか次回使えるクーポン券といった、日本の「Go to イート」で検討されているような面倒な手続きは、客側では一切ありません。
念のために、注文の前に使えるかを確認しましたが、持ち帰りでなければ10ポンドまで大丈夫という回答でした。そういえば、両方ともお酒を出さない店だったので、その注意はありませんでしたね。
この制度のため、お店側にすれば、平日の内、月・火・水が忙しく、木・金は客が少ないという状況も発生しているようです。私が行こうとしたレストランでも、待ち行列が長くてあきらめたところがありました。
こちらのニュースによると、忙しさによる従業員のストレスや、サービス低下による客側の不満が生じるので適用をやめた店もあるとか。
第一週の8/3,4,5には10,540,394件の適用があり、1件当たりの平均適用額は5ポンド程度(意外と少ないのはコーヒー1杯でも利用できるから?)で、売り上げは1/3程増えたと財務省は評価しています。
日本風料理店ワガママでの写真をインスタグラムに載せたスナク財務相もごきげんの様子。
登録店は 8/11時点で8万3千件に上ります。レストランチェーンでこの制度を適用されているところは下記のリンクに掲載されており、ピザ・エキスプレス、スターバックス、プレタマンジェ、カフェ・ネロ、ワガママ、ナンドスなどお馴染みのお店が多数あります。
これらのレストランチェーンの中には、この制度が利用できるお得メニューを用意しているところもあります。
マクドナルドのビッグマック&ポテトのセットやバーガーキングのワッパーバーガーが1ポンド、KFCのフライドチキン9個が3ポンド、パブチェーンのウェザースプーンの火曜日ステーキセットが 4.23ポンドなど。
この適用期間も残り半月。さて、次はどこにしようか…