再開した大英博物館に行ってみた
ロックダウンで長らく閉館中だった大英博物館(The British Museum)が8月27日から再開しました。コロナウイルスとの共存の今、どんな風になっているのかを見てきました。
大英博物館はロンドンで最も人気のある観光名所の一つですが、人数制限のため完全予約制になっており、インターネットで事前予約する必要があります。
この大英博物館のウェブページから、Plan your visit→Book nowと進んで、希望日、希望時間、チケット種類と人数の入力、バスケット確認、チケット送付先入力(名前、住所、電話番号、Eメールアドレス)と進んで予約します。
予約状況を見てみると、直近の週末は売り切れのことが多く一週間以上前もって予約する必要がありそうです。売り切れといっても、大英博物館は入場無料ですから気楽に予約している人がいるのかもしれませんが。
なお、大英博物館は5ポンドの寄付をお願いしており、その寄付を含んだ予約も可能です。私はメンバーとして年間64ポンドを支払っています。
予約が完了するとこんなチケットのPDFがEメールで送られてきます。
入口は南側の正面玄関のみで、ゲートで予約日時であることスマホで見せて入りました。手荷物チェックの後、建物入口へ向かいます。
建物正面はこんな感じ。この機会に工事をしているらしくシートで覆われており、建物の絵が貼られて、作り物みたいになっていました。
建物入口から入って左手に行くと、チケットチェックのカウンターがあり、スマホに表示したチケットのPDFをスキャンしてから順路に進みます。
中は下記のマップのように完全に一方通行になっていました。
一番人気の古代エジプト等は公開していますが、上階は閉鎖中のため、中東、アジア、ヨーロッパ等は見られません。人気の展示だったエジプトのミイラやルイス島のチェス駒は見られず、中国、日本、中東等の展示室にも入れません。
順路のスタートは大人気のロゼッタストーンです。いつもは大勢の人が貼り付いている展示ですが、人数制限のためゆとりを持って見ることができます。足元にソーシャルディスタンスの目印がありますね。
ここから順路に沿って進むと、エジプトの半分→アッシリア→ギリシャ・ローマ→エジプトの残り半分というという風になります。一方通行にするための苦肉の策でしょう。人が少ないのでじっくりと見ることができます。
一部、アッシリアのレリーフやアテネのパルテノン神殿の履歴等が展示されている行きどまりの小さい部屋には入ることができませんでした。
庭に抜けるドアは開けられ、通路にはファンがあって、換気に気をつかっていました。
公開しているスペースが減っているので、その分、いつもは駆け足で通り過ぎてしまいがちな展示室にも時間をかけることができます。
ここはギャラリー"Enlightenment"。大英博物館の設立当時の雰囲気がわかるようになっています。世界中から集められた標本があり、「博物学」とはこれだという感じ。
ロゼッタストーンのレプリカが置いてあって、ガラスケースに入っている本物の代わりに触ることができます。
残念ながら2階以上の展示室は閉鎖中のため、エジプトやメソポタミア等のミイラや小型の収蔵品、ルイス島のチェス駒を含むイギリス、ヨーロッパのコーナー、イスラム圏、中国、日本等の展示は見ることができません。
中央ホールにあるカフェ、ショップは営業していています。
見られなかった上階の展示品に関連したお土産品にも出会えます。
このように展示が限定されていたり、移動に制約があるとはいえ、それでも沢山の見どころがありますし、人が少ない分、ゆっくり説明を読みながら見ることができて楽しめます。大英博物館はすごいと再認識しました。
この記事に載せきれない展示もたくさんありましから、また別の機会にテーマ毎に書きたいと思います。
9月後半からは特別展も始まりますので、次の訪問も楽しみです。