倫敦月/アラビア月

英国ロンドンとUAEドバイでの生活と見聞きしたこと、訪れた場所などのことを…

プレットのコーヒーが月20ポンド (Pret A Mangerのコーヒーサブスクリプション)

ロンドンでよく見かけるカフェのチェーン店の一つが'Pret'「プレット」こと"Pret A Manger"「プレタ・マンジェ」。サンドイッチとコーヒーがメインのお店です。

店名はフランス語で、英訳すると"Ready to Eat"。つまり「お食事が用意できました」。

紅色と白の星が目印で、ロンドンの街中や地下街、ショッピングセンター等、いろいろなところに展開しています。

f:id:Pink-Supermoon:20200916075253j:plain

 

公式ウェブページで数えてみたらCentral Londonに200店、Greater Londonにするとさらに40店なので、中心部に多いことがわかります。

そのウェブサイトによれば、1986年の創業以来、店内で手作りしたメニューと100%オーガニックのコーヒーを使命としているとのこと。コーヒーの売り上げで次世代のコーヒー農家を支援し、売れ残りはチャリティーにする等、社会貢献にも考慮したチェーンです。

https://www.pret.co.uk/en-GB/about-pret


そのプレットが新しく始めたサービスがこれ。"Your Favourit Ceffees, Now Endless"「今ならお気に入りのコーヒーをお好きなだけ」って?

f:id:Pink-Supermoon:20200916194846j:plain

 

これはコーヒーのサブスクリプション、つまり定額サービス。月額20ポンド(約2700円)でコーヒー類を1日5杯まで利用できるというもの(利用毎に30分間隔を空ける必要あり)。そして、何と最初の1か月は無料!

コーヒーもエスプレッソ、ラテ、カプチーノ等、いろいろな種類の本格的なものが楽しめ、アイスにもできれば、ミルク入りも当然可能です。そのコーヒーはバリスタと呼ぶ熟練者が抽出する香り高い本格的なもの。さらに紅茶やフラッペ、スムージーまでOKと嬉しいことづくめです。

これらのドリンクは2~3ポンドしますから、20ポンドの元はすぐに取れてしまいます。一杯はけっこうな量がありますし、それが1日5杯までフラット価格ですからね。

なので、このポスター。フラット・ホワイト(クリーミーなミルク入りコーヒー)を沢山飲んでもフラット・プライスだよとアピール。

f:id:Pink-Supermoon:20200916200959j:plain

 

このサービスを利用するのは簡単で、下のリンクのプレットのウェブサイトから名前、Eメールアドレス、クレジットカード等を登録するだけ。登録が完了すれば、EメールでQRコードが送られてくるので、それをレジのスキャナーにかざすだけでOKです。

https://www.pret.co.uk/en-GB/your-pret

 

最初の1か月は無料で、その後は1か月毎の自動更新ですが、いつでも好きな時にやめることができます。いたせり尽くせりでは?

だから、このポスター。"Endless Pret coffees. Yeah, we read it twice, too."「プレットのコーヒーを好きなだけどうぞ。ハイ、自分たちも二度見しちゃいました。」

f:id:Pink-Supermoon:20200916202528j:plain

このお店の、こんな洒落たブリティッシュ・ユーモアも好きなところです。

こんな食材を使ったポスターもこのお店ではお馴染み。

f:id:Pink-Supermoon:20200916205553j:plain

 

こちらが主力のサンドイッチ。ボリュームたっぷりで具材も豊富です。

f:id:Pink-Supermoon:20200916200143j:plain

他にもサラダやスープ、ホットサンド、フルーツ等もあります。

f:id:Pink-Supermoon:20200916200729j:plain

 

と、こんな風にPRめいたことを書くのは別にインセンティブがあるわけではなくて、純粋にお得なサービスだなと思ったから。

そして、このイギリスらしいお店が好きだから…

 

今回の大盤振る舞いはロックダウンで客足が減ったのを回復させ、一緒に他の食品メニューの需要も呼びたいのでしょう。

 

ロンドンの中心街に多くの店を展開していたプレットは、コロナウイルスの影響で厳しいビジネスを強いられています。

下の写真はレストラン再開前の6月のロンドンの金融街シティーの平日のランチタイム。以前なら道の右側に小さく見える星の看板のプレットにも大勢のビジネスパーソンが出入りしていたはずです。

f:id:Pink-Supermoon:20200916205336j:plain

ロックダウンが解除された今でも、在宅勤務を続けているオフィスは多く、客足は戻り切っていません。苦戦中のプレタ・マンジェは3000人近い人員削減を発表しています。

 

なので、このサンドイッチ発祥の地のイギリスのカフェチェーンを応援したい気持ちもあってご紹介した次第。日本で利用していただけないのが残念ですが…