倫敦月/アラビア月

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対コロナウイルスを訴えるジョンソン首相のTV声明

今日(9/22)の夜8時からボリス・ジョンソン首相がテレビ放送で声明を発表しますと前日からニュースが報じていました。コロナウイルス対策についての声明です。

 

イギリスのコロナウイルス感染者の増加は一向に治まらずに、1日当たりの新規感染者は4000人を超え、対策として新たな規制が始まってきました。

(イギリス全体でのコロナウイルス新規感染者の推移)

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コロナウイルスに感染しても自主隔離しない場合に最大10,000ポンド(約140万円)の罰金が設けられ、学校・職場等を除いて6人を超えた集まりが禁止されました(6人ルール)。感染者が急増している地域では夜10時以降のパブ・レストラン等を閉店するといった制限が導入されています。

(新たな規制 -6人ルール- を報じる新聞)

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テレビ放送の首相声明で、さらに厳しいロックダウン規制が発表されるかもしれないと固唾をのんで見たのがこれでした。

youtu.be

 

画面の向こうからじっとこちらを見つめながらジョンソン首相が訴えたのはこんな内容でした。

  • コロナウイルスは大きな脅威ですが人類はこれを克服できます。実際に3月からの対策では、自己犠牲と団結によって何千人もの命を守ることができました。
  • しかし、ソーシャルディスタンス(社会的距離)のルールの違反者も多く、ウイルスが再び急増しており、愛する家族を失うリスクが増しています。
  • この戦いにおける最大の武器は、国民の良識とコロナウイルスに打ち勝つという決意です。
  • そこで、より強固な対策を開始します - パブの深夜閉店とカウンター使用停止、フェースカバーの適用拡大、集合の6人ルール、そして在宅勤務の再開です。ルール違反に対しては最大10,000ポンドの罰金と警察の増員で臨みます。
  • もし、さらに厳しいロックダウンが必要になれば、雇用や生活、人々の交流、子供たちの教育への脅威となるでしょう。皆がルールを守って協力することで、私たちは仕事を続け、店や学校を開き続け、国を前進させることができるのです。
  • 私たちには保護具・病院の充実や新薬等、以前よりも優れたウイルス対策があります。そして、ワクチン開発にも努力しています。それが実現するまでの間、私たちは一人一人の意思と行動によって、お互いを守っていかなければなりません。
  • これらのルールを守ることで一緒にこの冬を乗り切ることができます。それは困難な数か月ですが。
  • コロナウイルスとの戦いはまだ続きますが、素晴らしい日がまたやってきます。今こそ、皆で規律と決意、連帯の精神を呼び起こすときなのです。

 

これを見聞きして、政府の判断に安堵し、肯定的な気持ちを覚えました。

この声明にある規制内容は、既に開始されたものと事前の報道で予想された範囲にあるものでした。

コロナウイルスへの対策をロックダウンの形で厳しくすれば、既に落ち込んでいる経済がさらに大きなダメージを負い、精神的にも大きな苦痛になります。

なので、最小のルールを最大の規模で守ることで、感染を抑えながら、ようやく活気を取り戻してきた生活を守ろうというメッセージに共感することができました。

 

正直なところ、なるほどと思わせるようなメッセージ表現を得意とする、ボリスのパフォーマンスに載せられた気もしないわけではありませんが。

 

さて、このジョンソン首相の呼びかけが実際に功を奏するか…

明日、ロンドン中心部に行く際に、下記の記事で書いたような地下鉄内のマスク着用無視が減ったかで見てみたいと思います。

pink-supermoon.hatenablog.com