倫敦月/アラビア月

英国ロンドンとUAEドバイでの生活と見聞きしたこと、訪れた場所などのことを…

遠くから聞こえるガイ・フォークス・ナイトの花火

今夜(11/14)のロンドンは雨です。

遠くからパパパ・パパン・パンという音が聞こえて来ました。こんな雨の中でも花火を打ち上げているのだなと思い、フラットのベランダに出て見ると遥か遠くで2か所ほど花火を打ち上げているのが小さく見えました。

いつものコンパクトカメラの最大ズームで撮影してみますが、さすがにブレブレで上手くは映りません。

 

あきらめて部屋に戻っていると、今度は割と近くでヒュー・パパ・ドン・パパンとまた花火の音が聞こえます。でも、ベランダに出たときにはもう止んでいます。

どうやら、近所のどこかで個人が打ち上げたようです。こんなのが時々聞こえるので、ベランダで待ち構えて捕まえました。

やはり、花火大会の大玉ではなく小規模のものです。それなりに綺麗ではありますが、もっと大きいのも見たかったなと、以前のことを思い出しました。

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イギリスで花火のシーズンと言えば11月上旬です。10月中旬まで夏時間のために暗くなるのが遅いのもありますが、もっと大きい理由は11月5日のガイ・フォークス・ナイト (Guy Fawkes Night)。

1605年のこの日に計画されたイングランド国王暗殺・議会爆破が未然に露見して、犯人の一人として処刑されたのがガイ・フォークスという人物。

この事件を元に11月5日がイングランドの平穏を祝う記念の日になり、その夜に花火を行うようになっていきました。なので、花火大会がよく行われるのは、その11月5日かその前後の週末…

 

なのですが、今年はコロナウイルス対策のため地元ロンドン・イーリング区付近の花火大会はいずれも中止になってしまいました。

だから、先週も今週も花火大会といえば音に聞くか、ベランダからはるか遠くに眺めるのみというのが今の状況です。

 

昨年・一昨年はイーリング・ブロードウェー駅から少し北にあるクリケットクラブで行われた花火大会を見に行きました。手元の写真の日付を見ると、それぞれ11月3日と5日のいずれも土曜日。

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日本の花火大会というと海岸や河川敷で行われ、屋台が並びというのが一般的ですが、この花火大会はクリケットクラブのグラウンドに入場料を払って入り、飲食と音楽と共に花火を楽しむというスタイルです。子供向け遊具などもあってファミリーでもOK。

クイーン等のお馴染みのブリティッシュ・ロックがかかり、レーザーの光が飛び交う中、カップのビールを飲みながら間近で打ち上げられる花火を見上げるというイベント。

…のはずです(笑)

 

花火は上空に上がりますから、グラウンドに入らなくても見えるわけで、近くの道端で立ち見する大勢の人の中に混じり、直ぐ近くに上がる花火を見上げていました。

なので、こんな風に花火の一番下は塀で切れるという…

それでもクライマックスとしてエルガーの威風堂々が流れる中で打ちあがる大きな花火まで飽かずに楽しむことができました。

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今年はそんな近隣の花火大会が中止になって物足りない人が沢山いたのかもしれません。スーパーの花火売り場が早々と売り切れていましたから。

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そして、遠くに見える花火大会に混ぜて裏庭(?)の花火を楽しんだということなのでしょう。

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