スタージェンムーン=チョウザメ月 (英語の満月の呼び方)
このブログのIDの'Pink-Supermoon'は、今年4月8日にロンドンで見上げた満月が、通常より大きく見えるスーパームーンであり、4月の満月を英語で'Pink moon'と呼ぶことに由来しています。
今日、8月3日の夜はそれから4か月後の満月です。もし、今ブログ開設を思い立っていたら、8月の満月を示す名前にしたのか…
というわけで、英語の満月の呼び方を和訳と共に並べてみます。(括弧内は別名)
- 1月 Wolf moon ウルフムーン 狼月
- 2月 Snow moon スノームーン 雪月 (Storm moon 嵐月, Hunger moon 空腹月)
- 3月 Worm moon ワームムーン 芋虫月 (Milk moon 乳月)
- 4月 Pink moon ピンクムーン 桃色月 (Egg moon 卵月、Fish moon 魚月)
- 5月 Flower moon フラワームーン 花月 (Hare moon 兎月、Corn planting moon 玉蜀黍植月、Milk moon 乳月)
- 6月 Strawberry moon ストロベリームーン 苺月 (Honey moon 蜜月、Rose moon 薔薇月、Mead moon 蜜酒月)
- 7月 Buck moon バックムーン 牡鹿月 (Thunder moon 雷月)
- 8月 Sturgeon moon スタージェンムーン 蝶鮫月 (Grain moon 穀物月)
- 9月 Full corn moon フルコーンムーン 玉蜀黍実月 (Harvest moon 収穫月)
- 10月 Hunter's moon ハンターズムーン 狩人月 (Harvest moon 収穫月)
- 11月 Beaver moon ビーバームーン 海狸月 (Frost moon 霜月)
- 12月 Cold moon コールドムーン 寒月 (Long night moon 夜長月、Oak moon 楢月)
※引用元 BBC
What is a Buck moon and why does the Moon have different names? - CBBC Newsround
元々はアメリカ先住民(Native American)の呼び方ですから、北米の四季や生活に根差した名づけになっています。別の場所での名前も挙げているのでハーベストムーン等は複数月に登場したりしています。
和訳は無理やり短い漢字表現にしました。蝶鮫はチョウザメ、玉蜀黍はトウモロコシ、海狸はビーバー(!)です。ミード(Mead)は蜂蜜から造る酒です。
3月の芋虫月は二十四節気の「啓蟄」を連想します。
日本の5月の「皐月」は「早苗月」(さなえづき)、つまり田植えの月だし、9月の「文月」は「稲含月」(ほふみづき)、 稲の穂が実る月で、トウモロコシ関係の命名と同じ発想。
日本の4月の「卯月」は卯の花(ウツギ)の白い花、英語の'Pink moon'はフロックス(phlox、クサキョウチクトウ)の薄紫の花。
11月の別名も日本と同じ「霜月」で、ところ変われど同じ発想で月を感じていたのですね。
で、最初に戻ると、もし、私が8月にブログを作ろうと思っても、馴染みのない「チョウザメ月」は選ばなかったでしょう (笑)
残念ながら、今日の満月は薄曇りでしたし。
なお、2019年1月21日未明、イギリスでは月食を見ることができ、'Super blood wolf moon'等と呼ばれていました。Blood「血」と呼ばれるのは月食の間、月が赤く見えるためです。
明け方にこの赤い月を見ながら、WolfとBloodの組み合わせが寒々とした冬空に似つかわしいと感じたのを覚えています。
次の皆既月食は2021年5月26日で、これもスーパームーンに当たっています。
残念ながらイギリスでは見られませんが、日本では見ることができるので「スーパー・ブラッド・フラワー・ムーン」と話題になるのではないでしょうか。