ロンドンの長い夜を飾る光 - ストリートのクリスマスライト -
前回の記事でロンドンを含むイギリスのロックダウンともいえる厳しいコロナウイルス対策規制について「長くて暗い夜」と書きましたが、この地の夜の長さを感じ始めるのは10月の終わり頃。
この写真は10月22日午後6時の様子です。
そしてこれは10月26日の同じく午後6時。
カメラの撮影条件を変えたわけではありません。10月25日の日曜日に夏時間 (BST, British Summer Time) が終り、日没時間が約1時間早くなったのです。10月26日の夕方に用事を済ませて、もう一か所と心づもりしていた用件ができなくなってしまい、時間の切り替わりを実感しました。
夏時間のことをアメリカなどで 'Day Light Saving Time' 「昼の光を節約する時間」と呼ぶ所以です。
その分だけ長くて暗い夜が冬の間続くのですから、楽しいクリスマスに向けて夜の街を美しく飾るイルミネーション、クリスマスライト(Christmas Light)がロンドンのあちこちの通りで見られます。
中でも最も大掛かりなのはこの二か所ではないでしょうか。
オックスフォード・ストリート (Oxford Street) - ロンドンでのショッピングに世界中から人が集まる大通り -
リージェント・ストリート (Regent Street) - 美しい石造りの建物が曲線状に並ぶロンドンを代表するショッピング街 -
他の街でも大きなところも小さなところもそれぞれに美しい光のストリートを演出しています。
ニュー・ボンド・ストリート (New Bond Street) - 高級ブランドショップやギャラリーが並ぶ通り -
サウス・モルトン・ストリート (South Molton Street) - メイフェアの一角にある高級ショッピング街、歩行者専用 -
デイビーズ・ストリート (Davies Street) - ホテルなどが並ぶメイフェアの通り -
ノース・オードリー・ストリート (North Audley Street) - 同じくメイフェアの小さな通り -
サヴィル・ロウ (Savile Row) - 「背広」の語源になった高級紳士服店が並ぶ通り -
カーナビー (Carnaby) - 個性的なお店が連なるソーホーの一角 -
スローン・ストリート (Sloane Street) とスローン・スクエア (Sloane Square) - 閑静な高級アパートとブティック、美容サロン等が並ぶ通り、北へ行けばナイツブリッジ -
ストランド (Strand) - トラファルガー・クスエアから北東へ延びる大通り -
ヴィリアーズ・ストリート (Villiers Street) - チャリングクロス駅の東脇の細い通り -
ロンドンのあちこちで見かけ、時間を忘れてシャッターを切ったクリスマスの光を挙げてみました。
そして、これらの街を飾ったお店やパブ、レストランの人達が、クリスマスを目前にしてロックダウン状態でどうしているかを思うと、心が痛むのです。
(追記) これらの通りのお店のショウウィンドウについても記事にしました。