倫敦月/アラビア月

英国ロンドンとUAEドバイでの生活と見聞きしたこと、訪れた場所などのことを…

ブリティッシュ・サマータイム (BST)

今日(6/20)は夏至。一年で最も昼の長い日でした。

こちらの写真は、今日の午後7時の様子ですが、まだ夕方の感覚はありません。日本では東京がちょうど7時に日没です。

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イギリスは"Britishu Summer Time (BST)" と呼ばれるサマータイムを実施しています。"Daylight Saving Time"とも呼ばれることからわかる通り、夏の間、時計を1時間進めるので、夕方に陽が沈む時刻が遅くなり、昼の明るい時間をより長く有効に使おうというものです。

サマータイムを始めるのは3月の最終日曜日(午前1時を午前2時に直す)、終わる日は10月の最終日曜日(午前2時を午前1時に戻す)です。7か月ですから、実は夏時間の期間の方が長いことになります。

(イギリス政府によるサマータイムの通知)

www.gov.uk

 

ロンドンは北緯51度で、北海道よりも北になります。東京が北緯36度ですから、ロンドンの方が15度も北にあり、日の出ている時間も16時間39分と、東京よりも2時間程長くなります。

その上、サマータイムですから日本から来たものとしては、いつまでも夜が来ないという感じになります。

オフィスで仕事をしていると夕方の感覚を失い、気が付くと遅い時間になっていたりしました。帰宅しようと、まだ明るい街を駅に向かう間、あちこちのパブやレストランのテラス席を超えて人が溢れ、楽しそうに歓談していたものです。

それが今年はコロナウイルスのためにロックダウン中。パブもレストランも閉店中か、営業していても持ち帰りしかできません。

なので、人々は公園に繰り出し、こんな風にゆっくりと陽の光を楽しんでいます。持ってきたビールを片手にピザを食べたりしながら。

(午後7時20分の様子)

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日没は午後9時21分です(今日は曇っていたので、写真は昨日のもの)。

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サマータイムはヨーロッパのEU加盟国でも実施されていますが、2021年を最後に廃止されることが決まりました。2021年に各加盟国は夏時間で固定するか、冬時間で固定するかを選択して、2022年からは時計をずらすことをしなくなるのです。

www.bbc.co.uk

 

このニュース記事にあるようにEUはこの廃止を決めたときにパブリックコメントを集め、81%が廃止に賛成としました。でも、投票数はEU人口の1%に過ぎず、その70%がドイツからでした。インターネット投票しかなかったこともあり、かなり偏った調査である疑いがあります。

それでもあっさりと廃止を決議したのは、産業界等からの要望で、廃止に誘導したかったからとも見られているようです。

 

ブレグジットを決めたイギリスは2021年まではサマータイムを継続しますが、2022年以降は未定です。

今でもイギリスはフランス、ドイツなどが採用しているヨーロッパ中央時間(Central European Time, CET)とは1時間の時差があります。これにサマータイムの有無が加わると、ますます混乱しそうです。