倫敦月/アラビア月

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ウォーターラインまで (サンディエゴの軍艦火災)

ツイッターのタイムラインにCNNのニュース速報が飛び込んできました。

 

アメリカ西海岸のサンディエゴで米海軍の強襲揚陸艦 ボノム・リシャール (USS Bonhomme Richard)が火災を起こしているというのです。艦体の中央付近の広い範囲から煙を上げ、戦闘で被害を被ったかのような写真に驚かされます。傍らの消防船に比べた、この艦の大きさにも(全長257m)。

 

こちらはサンディエゴで撮影した、米海軍の原子力空母 セオドア・ルーズベルト (USS Theodore Roosevelt)。市街地の対岸に係留されている大型艦なので、遠目にも分りやすいのですが、火災を起こしたボノム・リシャールは市街より南の軍港にいたと思われます。同艦は2018年まで日本の佐世保に配備されていましたが、改装のためサンディエゴに異動しました。

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この改装は戦闘機F-35を運用できるようにするというものです。海上自衛隊の護衛艦 "いずも"、"かが" (全長248m)も同じ目的の改装を計画しているというと、この艦と火災への関心も高まります。

 

上記のニュースでは消防署長の話をこう伝えています。

The US Navy ship burning in San Diego could burn for days, "down to the waterline."

「サンディエゴで火災を起こしているアメリカ軍艦は、何日も、喫水線まで燃え続けるかもしれない。」

 

戦闘における被害対策がなされているはずの軍艦で、手の施しようのないほどの火災が生じるとは。爆発があったようですが、原因は不明とのことで、今後の調査が注目されます。

 

ここで、'the waterline'の意味は"​the level that the water reaches along the side of a ship"「船の側面において水面が達する水準」で「喫水線」です。

そして、軍艦の'waterline'と聞くとこれを思い出します。

www.tamiya.com

 

プラモデルのウォーターラインシリーズです。

軍艦の全体ではなく、喫水線から上の目に見える部分だけにしたものです。

船全体を作っても、下半分はのっぺりと赤いだけですし、水に浮かべてもすぐにひっくり返ってしまいがちで、作る・見る楽しみは喫水線上だけでも十分なのです。

 

ところが、最近は軍艦をウェブ検索すると、オンライン・ゲーム『艦隊これくしょん-艦これ-』の女の子たちが出てきて当惑することがよくあります。旧日本海軍艦艇では、むしろ、これらの娘の方が先に出てくることも…

で、ウォーターラインシリーズともコラボしています。

www.aoshima-bk.co.jp

 

ええと、今回はロンドンとは全く関係ない内容でしたが、上のプラモデルのレパルス、アークロイヤルはイギリス海軍の艦なので、ご勘弁ください (笑)

 

さらにイギリスのバンド、 ダイアー・ストレーツの曲、その名も"Down to the waterline"も上げておきます。澄んだ音色のギターが印象的な曲です。

同じ喫水線まで下りるにしても、恋人たちの熱い逢瀬を思い出す、"Let's go down to the waterline..."

youtu.be

収録アルバムとダイアー・ストレイツの記事も、ご参考まで。

www.amazon.co.jp

pink-supermoon.hatenablog.com