倫敦月/アラビア月

英国ロンドンとUAEドバイでの生活と見聞きしたこと、訪れた場所などのことを…

ロンドンの部屋探し(その2)

フラット探しに戻ります。

住む場所を選ぶのに現場を見るのが欠かせないのは日本でも海外でも同じでしょう。

不動産会社は自分の得意としているエリアがあり、自社で管理している物件や、懇意にしている大家さんもあるので、そのエリアのお店を利用するのがよいと実感しました。

私が選んだロンドン西側のエリアは日本人の駐在員が多いところでもあるので、日系の不動産会社がいくつもあります。お世話になったのは、ロンドン東京プロパティーサービス、JACストラットンズ(現リロ・リダック・ストラットンズ)、ジャパンレッティングの三つ。地下鉄最寄り駅もそれぞれ、ウェストアクトン、イーリングブロードウェイ、アクトンタウンと別れています。

 

(狙いの街で"To let"とか"Let by"と書かれた不動産店の看板を探してもいいかも、ウエストアクトン周辺はジャパン・サービスという日系不動産会社も得意にしています)

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電話で目的と大体の条件を伝えて、半日くらいを目安に予約を取り、お店を訪問します。お店でさらに詳しい条件(エリア、間取り=ベッドルーム数、予算、駐車場が必要か等)を伝えて担当を決めてもらい、物件をリストアップしてもらって、いざ見学です。

一口にフラットといっても、日本のアパート・マンションのようなビルの形のパーパス・ビルト・フラット(Purpose Built Flat)や、大きい家を区切ったようなコンバーションフラット(Conversion Flat)やメゾネット(Maisonette)があります。ある程度の広さなら、一戸建てを二つに分けたセミデタッチト・ハウス (Semi-Detached House)も候補に入るかも。これなら庭付きもあります。

大きさは、ベッドルームの数+リビング・キッチン・バスルームで表されます。ベッドルームが分かれていない、いわゆるワンルームはスタジオフラット(Studio Flat)といいます。

 

(パーパスビルト・フラット)

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(コンバーション・フラット)

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後は、実際の物件を見て、比べます。家具の有無、設備(特に暖房、給湯、調理)、大家さんの確認も重要です。住み始めてから設備の不具合・修理等で大家さんとやりとりすることもよくあります。不動産会社の管理物件の場合は話が早いです。

見学させてもらった後、自分だけで物件の近くの道を歩いたり、駅や買い物場所との距離等を再確認しておくとよいと思います。付近の雰囲気とか、近隣の道の様子とか、オートロックの入口でも入りこめるかとか、いろいろと気づくことがあります。

 

(車で移動中、周辺道路の様子なども見ます)

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(家具や設備も要チェック。洗濯機がキッチンにある等、日本との違いも)

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入手した情報から、物件を絞り込み、条件を交渉します。賃料は大家の希望価格なので、交渉の余地ありです。こんなとき日系だと日本語で交渉できて楽ですね。

しかし、不動産選びは運やタイミングがあります。いいと思ったところでも、即入居できず、あきらめたところがありました。入居が遅くなると、仮住まいの支払いが嵩んだり、いろいろな手続きに必要な住所が決まらなかったりしますので。

なお、ロンドンの不動産価格はコンスタントに上がり続けていると言われています。なので、予算の制限がある場合は、ゆとりを見ておかないと契約更新時に困るケースも出るでしょう。昨年はブレグジット、今年はコロナウイルスによる不透明感があって、家賃の値上がりは比較的抑えられているようですが、それ以前は毎年2-3%ずつ上がっていたとも。

タクシーの運転手と雑談していたら、ロンドンに来たんだから家を買っておけよ。10年たったら大儲けだ!と奨められました。そんな富豪じゃないんですが…

 

入居の際は、インベントリーチェックという、専門業者による部屋や設備のチェックがあり、設備、備品や汚れ、不具合などを書類に記録しておきます。このチェックから漏れている不具合は、退去時に自分の責任になってしまうので、自分でも目を光らせておいて、異常があれば追記を要求しておきます。