ロンドンの部屋探し(番外編)
以前の記事でフラットの種類を書きました。
ついでなので、他に見た家の種類も書こうと思って写真を集めてたら、とても詳しく書かれたページを見つけてしまい、意気消沈しました。
が、せっかく準備したので、気にせず書いてしまいましょう。(笑)
まず、デタッチトハウス(Detached house)は一軒家です。'detached'=「分離した」。
前庭よりもずっと広い裏庭があり優雅ですが、3ベッド以上と広すぎることが多く、当然、家賃もお高いです…
次は一軒家を二つに分けた、セミデタッチトハウス(Semi-detached house)。家族連れの駐在員には手ごろな広さで、狭いながらも庭付き生活が楽しめます。
せっかくのチャンスだからイングリッシュガーデンを楽しもうとか、お子さんが楽しめるから等の理由で選ぶ方も多いです。
その分、庭仕事が増えて大変と後悔する方もいらっしゃるようですが、今みたいに、ロックダウンになると、ありがたさが分かるとのこと。(お家時間も増えましたし)
そして3軒以上が横に連なったテラスドハウス(Terraced house)。
長屋と表現されることもありますが、さすがに近代以降の二階建て以上の建築なので、落語に出てくるイメージとは違います。
敷地に対する居住スペースが大きく、水回りや空調などの設置も効率的。
さらに、木の柱が家を支えて壁は空間を仕切るだけの日本家屋よりも、石やレンガの壁が家を支える西洋建築では、壁を共用するコストメリットが大きいように思いますが、合っているかな?
この'Terraced house'というのはイギリスの呼び方で、アメリカでは'Row house'です。
では、'terrace'をOxford Learner's Dictionaryで調べてみましょう。
1. (British English) a continuous row of similar houses that are joined together in one block
2. a flat, hard area, especially outside a house or restaurant, where you can sit, eat and enjoy the sun
1がテラスドハウスでの使い方ですね。
2はヨーロッパの人が愛してやまない「テラス席」の用法で、日本でもお馴染みかと。
さて、ここでテラストハウスじゃないの?とツッコミが来そうですが…
'-ed'の発音は、有声音の後は[d]、無声音の後は[t]ですから、'terraced'は後者です。
なので、より近いのは「テラスト」ですが何だかいいにくいので…
他の方がどう書いているか、Google検索で比べてみると、
"テラストハウス" ロンドン 149件
"テラスドハウス" ロンドン 856件
"テラスハウス" ロンドン 411,000件
最後のはテレビ番組、いわゆる「テラハ」関連も含むでしょうね…
(この記事の準備中に木村花さんの悲しい事件を知りました。ご冥福をお祈りします。)
なお、'Detached house'は、
"デタッチトハウス" ロンドン 308件
"デタッチドハウス" ロンドン 6,930件
"デタッチハウス" ロンドン 6,270件
「ド」が優勢ですが言い難くないのかな。ついでに、"Purpose-built flat"は、
"パーパスビルトフラット" ロンドン 1,260件
"パーパスビルドフラット" ロンドン 37件 (buildではないのですが…)
"パーパスビルフラット" ロンドン 1件 (誤記でしょうね)
仮名で表記する場合の難しさがありますね。
ハンドバック、ダブルベット、バットエンドみたいな?
さて、冒頭で書いた家の種類を詳しく説明したウェブページとは、このブログでよく引用しているOxford Learner's Dictionaryです。
'Home'を検索すると、家の写真を集めた囲いが出てきて、クリックすると色々な種類の家がずらりと出てきます。
home | Oxford Advanced Learner's Dictionary at OxfordLearnersDictionaries.com
「日本ではマンション(Mansion)に住んでいる」が冗談になってしまうのがわかりますね。
'Row house'と'Terraced house'を横に並べ、前者には星条旗が付いているのが気が利いています。(笑)