真夏の夜(?)の悪夢 (レディングの殺傷事件)
６月２０日午後７時、イギリスの地方都市レディング(Reading)の公園で６人が刃物で殺傷される事件が起きました。
このニュース、日本のサイトでは、上で引用したBBC日本語版など、「夜」としているのが見受けられるのですが、当日は一年で昼が最も長い夏至。しかも、サマータイムのイギリスです。この記事にしたように、午後７時はまだ夜のイメージではありません。
事件後の警察の捜査時の写真は薄暗くなっていたので、日本のニュース作成時には夜だと捉えられたのだと思います。
その６月２０日、午後７時の公園(ロンドン)の写真がこれです。
事件が起きたレディングの公園、Forbury Gardensは市街の中心部、駅やショッピングセンターのすぐ近くにあります。まだ明るい夏の日差しの下、週末を楽しむ多くの人たちに刃物を持った男が襲い掛かったのです。正に狂気の犯行です。
死亡したのは３名の３０台の男性。地元の教師とその友人でした。追悼のニュースでは「素晴らしく楽しい先生でした」と涙をこらえながらインタビューに答える生徒が映され、心が痛みます。
(Evening Standard, 22/June/2020)
この事件はテロとして捜査されており、容疑者として２５歳の男性が逮捕されています。
容疑者のことをその友人が"normal, genuine guy"「普通のまともな奴」と語っていますが…
"we used to talk about drinking whisky and how different ganja affects the different thinking of mind."「俺たちはウイスキーの飲み方とか、大麻(ガンジャ)の種類によってアタマの中がどう違っちゃうかとか話してたよ」というのを「普通」というところで既におかしいとしか思えません。
近年、イギリスでは刃物を使った殺傷事件が多数発生しており、社会問題になっていました。
このところコロナウイルスによるロックダウンで治まっていたように感じましたが、活動的な季節になり、ロックダウンも緩和され、またその悪夢までがよみがえってきた感覚です。
