倫敦月

英国ロンドンでの生活と見聞きしたこと、英語についての関心事、そして他のヨーロッパ各地についても少々(のつもりです)

イギリスのコロナ感染急増とマスクを着けない人達

イギリスのコロナウイルス感染者が急速に増加しています。昨日からの24時間で新たに確認された感染者は3497人!

https://coronavirus.data.gov.uk/casesよりイギリスの1日当たりの感染者の推移

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 8月前半は一日当たり数百人まで減っていましたから、9月の感染者急増は脅威的です。

イギリスでは一人が新たに感染させる人数を表す感染係数Rを流行の指標にしています。

pink-supermoon.hatenablog.com

イギリス政府の推計によると現在の感染係数は1.0から1.2の範囲で、このままの状態が続くと、7日から10日で感染者が倍増するとのこと。

3月は感染係数が3程度でしたから、それよりはまだマシですが、9月から学校が再開された影響でさらに係数が増加する恐れもあります。今や感染の抑制が効くかの瀬戸際とのこと。

 

そして、新規感染者の内訳を見ると、20代が多いのが明らかです。

BBCニュース https://www.bbc.co.uk/news/health-54116939 より感染者の年齢別比較(オレンジ色が7/24-8/11、青が8/22-9/7)

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ハンコック保健相は感染流行の第二波が若者から始まったスペイン、フランスの例を挙げて、感染防止のルールを守るように呼びかけました。裏返せば、若者のルール違反が感染を増やしているといいたいかのようです。

テレビニュースではスペイン、フランスのリゾート地や繁華街に集まって羽目を外している若者たちの映像を感染者増加のニュースの背景で流していましたから、そのイメージが広まってしまっているように思えます。

www.bbc.co.uk

これに対して、若者たちは自分たちだけが責められるのは不公平だといっているニュースもありましたが、実際のところはどうなのか?

 

ここからは個人的な印象の話です。

先週の平日の二日、ロンドンの中心部に地下鉄で出かけたのですが、先月との違いとして地下鉄の利用者が増えていることと、マスク等のフェースカバー(以下マスク)をしていない人が増えていることを感じました。

実際に9月7日の地下鉄利用者は前の週より10%増加したとのことで、職場復帰した人が増えてきているためと考えられます。

 

マスク着用のデータはわかりませんが、8月の前半には時々見かける程度だった着用していない人が、今回は各車両で普通に見かけるようになってきました。罰則付きで義務化されているにも関わらず。

人数が増えれば着用していない人を見るチャンスも増えるのでしょうけれど、感染に対する緊張感が薄れてきているのではないかと懸念してます。

そのマスクをしていない人の多くが若い人でした。若者の感染が増えているというニュースを聞いていましたから、年代に注目しながら、二日間に乗った7回の乗車中と駅構内でマスクをしていない人数を数えました。その結果は…

  • 20代以下の男性 22人
  • 20代以下の女性 5人
  • 30代以上の男性 7人
  • 30代以上の女性 2人 ※年齢は推測、ずらしている人を含む

圧倒的に20代と思われる男性が多いというものでした。

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この観察だけで20代の男性がコロナウイルス感染防止のルールを守らず、それが感染増加に繋がっていると結論することはできないのですが、印象がとても悪くなったことは間違いありません。

 

まあ、わからなくもないのです。

長かったロックダウンとその後も続いている各種の規制、これまで楽しんできた夏のイベントやレジャーの中止や禁止で若者が不満を持っても不思議ではありません。

しかも、コロナウイルスが重症化したり命の危険が生じるのは高齢者ほど多いわけですから。

「俺たちが楽しむのを禁じられるのは、高齢者のための犠牲なのか?」

「別にコロナウイルスに感染しても、多くは症状がないか、出ても大したことないのに?」

「行き過ぎた規制で経済が落ち込む方が問題じゃないの?」

こう考えてルールを守る気がしなくなっているのではないかと。

ますく不着用の罰則もあるのですが、取り締まりが厳しいわけでもなく、実感はないでしょう。 

 

政府の発言でも若者のメンタルヘルスに注意を払う必要があるとしています。

お互いに感染から守りましょうという意識付けだけでは、世代間の不満を解消することができなくなってきていると認識しているのでしょうけれど、それに加えるべき具体的な打ち手やゴールが見えないのが現状なのかもしれません。

(「マスクはあなたを守るために」とのメッセージ)

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